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太陽HD "GREEN DAY" LKG映像制作
概要
本記事は、太陽ホールディングス(太陽HD)の「GREEN DAY」イベント向けに Looking Glass(LKG)映像コンテンツを制作したクライアント案件の記録です。 村井が制作を担当し、2025年9月に集中的に作業を行いました。
制作したコンテンツは、イベント会場のポスターや受付周辺に設置する LKG ディスプレイで表示するモーショングラフィックス映像です。 2つのキービジュアルを交互につないだ映像を LKG 向けにレンダリングしています。
制作プロセス
提供イメージの確認
クライアントからポスターおよび受付周辺のイメージが提供されました。 これらのイメージをもとに、LKG ディスプレイで表示する映像のコンセプトを設計しています。
参考画像:
太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/スクリーンショット_2025-09-15_110216.png参考画像:太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/スクリーンショット_2025-09-15_110152.png
キービジュアル01
最初のキービジュアルでは、以下の方針で制作を進めました。
- 背景に電子基板のようなオブジェクトを配置します
- ポスター画像に含まれる薬カプセルや牛乳などのオブジェクトも、クライアントの要望に応じて追加します
AI を使用してラフイメージを生成し、コンセプトの方向性を確認しています。
参考画像(イメージ01):
太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/Ref01.png参考画像(AIラフ):太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/Ref01_1.png
キービジュアル02
2つ目のキービジュアルでは、以下のデザイン方針を採用しました。
- 電子基板をモチーフにした背景
- ネオンや金属感を強めに表現
こちらも AI によるラフ生成でコンセプトを確認しています。
参考画像(イメージ02):
太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/image.png参考画像(AIラフ):太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/image 1.png
モーショングラフィックス制作
キービジュアル01とキービジュアル02を交互につなぐモーショングラフィックスを作成しました。 つなぎ方のイメージとして Pinterest のリファレンス映像を参考にしています。
制作スケジュール
| 日付 | 作業内容 |
|---|---|
| 2025-09-15 | 提供イメージの確認、キービジュアルのコンセプト設計 |
| 2025-09-17 | 3D シーンの構築開始 |
| 2025-09-18 | モーション制作に着手 |
| 2025-09-20 | モーション確認用のプレビュー版を共有。次回稼働からレンダリング開始予定 |
| 2025-09-22 | レンダリング実施、複数シーンの最終確認 |
参考画像(進捗):
太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/スクリーンショット_2025-09-17_130158.png参考画像(進捗):太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/スクリーンショット_2025-09-17_130355.png参考画像(進捗):太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/スクリーンショット_2025-09-18_104724.png
レンダリングと最終確認(2025-09-22)
最終段階では複数のカットを確認し、レンダリングを実施しました。
参考画像:
太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/スクリーンショット_2025-09-22_095707.png参考画像:太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/スクリーンショット_2025-09-22_095730.png参考画像:太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/スクリーンショット_2025-09-22_102503.png参考画像:太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/スクリーンショット_2025-09-22_102515.png参考画像:太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/スクリーンショット_2025-09-22_102533.png参考画像:太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/スクリーンショット_2025-09-22_095915.png参考画像:太陽HD"GREEN DAY"LKG映像制作/スクリーンショット_2025-09-22_102402.png
AI補完
AI補完 --- 商用LKGコンテンツ制作のワークフロー
クライアント案件で LKG 向け映像コンテンツを制作する場合、一般的に以下のワークフローを踏みます。
1. コンセプト設計
- クライアントからの提供素材(ポスター、ブランドガイドライン、ロゴ等)を確認します
- LKG ディスプレイの設置環境(サイズ、設置場所、視聴距離)を把握します
- 3D コンテンツとしてどのような立体効果を狙うか方針を決定します
2. ビジュアル開発
- キービジュアルの 2D コンセプトを作成します
- AI ツール(Midjourney、Stable Diffusion 等)を活用してラフイメージを素早く生成し、方向性の確認に使用します
- クライアント承認後に本制作に移行します
3. 3D シーン構築
- Blender や Cinema 4D 等の 3D ソフトウェアでシーンを構築します
- LKG での立体視効果を考慮し、前景・中景・背景の奥行き配置を設計します
- 奥行き方向に適度な要素を配置することで、LKG の立体感を最大限に活かします
4. モーション制作
- キービジュアル間のトランジションやカメラワークを設計します
- LKG では急激なカメラ移動を避け、ゆったりとした動きが効果的です
- ループ再生を想定する場合、開始点と終了点が滑らかにつながるように設計します
5. キルトレンダリング
- LKG SDK や Blender プラグイン(AliceLG 等)を使用してキルト画像/動画をレンダリングします
- デバイスの仕様に合わせたキルト解像度・視点数を設定します
- レンダリングには多数のフレームを生成するため、十分な計算リソースと時間を確保します
6. 実機確認とデリバリー
- レンダリングしたキルト映像を実際の LKG デバイスで確認します
- 立体感、明るさ、色味を調整し、最終版を書き出します
- クライアントの設置環境に合わせたファイル形式で納品します
AI補完 --- LKG モーショングラフィックスの制作ポイント
LKG 向けのモーショングラフィックスを制作する際に留意すべき点をまとめます。
- 奥行き設計: LKG は Z 軸方向の表現が強みです。テキストやオブジェクトを異なる奥行きに配置し、レイヤー感を強調します
- 視差の調整: オブジェクトがディスプレイ面から飛び出す演出(ネガティブパララックス)は効果的ですが、やりすぎると不自然になります。控えめな飛び出しが推奨されます
- フレームレート: LKG は 30fps での再生が安定します。60fps 素材を使用する場合もキルト変換時に 30fps に落とすケースが多いです
- ループ設計: 展示用途ではループ再生が前提となるため、開始と終了のシームレスな接続が重要です
- 色彩: LKG のレンチキュラーレンズを通すと色の彩度がやや低下するため、元素材はやや鮮やかめに仕上げると効果的です