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Wiki MVP 振り返り

Notion 作業記録 → VitePress Wiki の概念実証(MVP)を完了した時点での振り返りです。


実績サマリー

指標数値
総記事数183 ファイル(10 カテゴリ)
画像アセット4,002 ファイル(Git LFS / 1.35 GB)
ビルド時間約 19 秒
デプロイ(CI 全体)約 2 分
LKG カテゴリ再構成39 記事 → 15 記事
コミット数6

評価:うまくいった点

1. 技術選定

選択理由結果
VitePressMarkdown ベースで開発者親和性が高いビルド 19 秒、サイドバー自動生成が便利
Cloudflare Pages無料、Private リポジトリ対応、CDN 高速デプロイ安定、表示速度良好
GitHub Actionspush で自動デプロイ設定 1 ファイルで完結
Git LFS4,000 枚の画像を通常 Git で管理不可問題なく動作

2. AI による記事再構成の有効性

LKG カテゴリで実証:

  • 39 本の日次作業ログ15 本のテーマ別技術記事に統合
  • 散在していた知見が 1 箇所にまとまり、検索性・可読性が大幅向上
  • AI 補完セクションで背景知識を補い、初学者にも理解しやすい構成に
  • 原文の技術的知見(コード、設定値、ベンチマーク結果)は保持

3. 運用コスト

  • ホスティング費用:0 円(Cloudflare Pages 無料枠)
  • ドメイン費用:0 円xseeds-wiki.pages.dev
  • CI/CD 費用:0 円(GitHub Actions 無料枠)

懸念点・リスク

🔴 高リスク

1. 残り 9 カテゴリが未整理

再構成したのは LKG(1/10 カテゴリ)のみです。残り 168 記事は Notion エクスポートのまま(日次ログ形式)で、Wiki としての品質にばらつきがあります。

対応案: カテゴリごとに優先度をつけて段階的に整理。記事数の多い ar-vr(62 件)、projects(44 件)から着手すると効果が大きいです。

2. AI 補完内容の正確性が未検証

AI が追加した技術補足(:::tip AI補完)は、事実確認を経ていません。SDK バージョン、API 仕様、ベストプラクティスなどに誤りが含まれる可能性があります。

対応案: 各記事の原著者がレビューする運用を設ける。frontmatter に reviewed: false フラグを追加し、レビュー済みかどうかを管理します。

3. Notion との同期パイプラインが未構築

現状、Notion → Wiki の同期は完全手動です。Notion 側で記事が更新されても Wiki には反映されません。

対応案:

  • 短期: 必要に応じて Claude Code で手動変換(現在の運用)
  • 中期: Notion API + GitHub Actions で定期同期
  • 長期: Notion Integration Token + Anthropic API で自動 PR 生成

🟡 中リスク

4. Git LFS の容量制限

GitHub の Git LFS 無料枠は 1 GB ストレージ / 1 GB 帯域(月) です。現在 1.35 GB で既に超過しています。CI のビルドのたびに LFS 帯域を消費します。

対応案:

  • GitHub の Data Pack($5/月で 50 GB)を購入
  • 画像を外部ストレージ(Cloudflare R2 等)に移行
  • 画像を WebP に変換してサイズ削減

5. 検索品質

VitePress のローカル検索(miniSearch)は日本語の形態素解析に対応していません。「キルト画像」で検索しても「キルト」単体ではヒットしない場合があります。

対応案:

  • Algolia DocSearch(無料 OSS プログラム)の導入
  • pagefind(Rust 製、日本語対応あり)への切り替え

config.mts で ignoreDeadLinks: true が設定されており、リンク切れがビルドエラーにならないです。ファイル削除時にリンク切れが気づかれず残る可能性があります。

対応案: 再構成が全カテゴリ完了したら ignoreDeadLinks: false に戻し、CI でリンク切れを検出します。

🟢 低リスク

7. frontmatter の一貫性

LKG の 14 記事中 4 記事で ai_enhanced フィールドが欠落しています。記事によって frontmatter のスキーマが統一されていないです。

対応案: frontmatter のスキーマを定義し、lint スクリプトで検証。

8. アクセス制御

Cloudflare Pages はデフォルトで公開です。社内情報を含む場合、Cloudflare Access で認証を追加する必要があります。

対応案: Cloudflare Access(無料枠 50 ユーザー)でメール認証を設定。


次のアクション(推奨優先順位)

優先度アクション工数目安
★★★残り 9 カテゴリの再構成各カテゴリ 1〜2 時間
★★★AI 補完内容のレビュー体制構築0.5 時間
★★☆Git LFS 容量対策1 時間
★★☆Cloudflare Access でアクセス制限0.5 時間
★☆☆日本語検索の改善2 時間
★☆☆Notion 同期パイプライン構築3〜4 時間
★☆☆frontmatter lint 導入1 時間

総評

MVP として「Notion の作業記録を Wiki 化して共有できる」ことは十分に実証できました。VitePress + Cloudflare Pages の組み合わせは、コスト・速度・運用負荷のバランスが良く、本格運用に耐えうる構成です。

最大の課題は 「誰がいつ更新するのか」 という運用面です。技術的な仕組みは整っているため、チーム内で更新フローを合意し、習慣化できるかが成否を分けます。