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AM3D 事業計画
概要
Looking Glass 関連事業(ハード販売 + ソフトウェアライセンス + AM3D クラウド変換サービス)の事業計画です。FY2025 実績を踏まえ、3年間の収益シミュレーションとフェーズ別の施策を整理しています。
事業の方向性(3つの柱)
① 既存顧客のアップセル・クロスセル(メイン)
FY2025 の顧客は大学研究室、大手企業研究部門、XR関連企業が中心です。AM3D アプリリリースを伝え、「LKG が手軽に使えるようになった」ことを訴求し、上位モデルへのリピート購入やライセンス契約へつなげます。
実績ある上位リピート事例:
- 明伸工機:Go → 27インチ
- 荏原製作所:16インチ → 65インチ
- ウーブン・バイ・トヨタ:32インチ追加購入
- NTT:16インチ追加購入
② 新規法人への LKG 販売
「ハードだけ」ではなく「ハード+すぐ使えるアプリ+変換サービス」のパッケージで提案しやすくなります。
③ 個人向けストア一般公開(おまけ)
Go / Portrait の既存オーナー+これから Go を買う個人向けに App Store 一般公開。過去に「出たら買うよ」という反応が多数あったことから、C向け潜在需要は存在します。
アプリストア公開戦略
フリーミアムモデル
無料版:
- LKG Go と Portrait のみ接続可能
- 16インチ以上は接続不可に制限
- 制限方法:LKG端末のJSON情報や解像度で判定
有料版(サブスク):
- 16インチ以上に対応
- App Store課金 or Web決済
法人向け(大型モデル)
App Store 経由だと Apple に30%取られるため、B向けは従来通り請求書ベースで販売します。
独自ライセンス認証の仕組み:
- 請求書で購入 → QRコードとライセンスキーを発行
- アプリ内でカメラまたはキー入力で認証
- 端末トラッキングも可能
価格設計
Viewer ライセンス
| サイズ | 月額 | 年額 |
|---|---|---|
| 65インチ | ¥50,000 | ¥500,000 |
| 32インチ | ¥30,000 | ¥300,000 |
| 27インチ | ¥15,000 | ¥150,000 |
| 16インチ | ¥5,000 | ¥50,000 |
| Go | ¥500 | ¥5,000 |
AM3D クラウド変換(個人向けサブスク)
| プラン | 月額 | 含む変換量 | 原価 | 粗利率 |
|---|---|---|---|---|
| Free | ¥0 | 月3回(各1分まで) | ¥60 | — |
| Lite | ¥1,480 | 月30分 | ¥600 | 59% |
| Standard | ¥4,980 | 月120分(2時間) | ¥2,400 | 52% |
| Business | ¥9,800 | 月360分(6時間) | ¥7,200 | 27% |
| Enterprise | 個別 | 無制限 | 個別 | 個別 |
LKG 価格体系
ハード販売
| 製品 | XSE売価 | 仕入 | 粗利率 |
|---|---|---|---|
| 65インチ | ¥6,750,000 | ¥5,283K | 21.7% |
| 32インチ | ¥3,757,000 | ¥2,348K | 37.5% |
| 27インチ | ¥1,680,000 | ¥1,174K | 30.1% |
| 16インチ | ¥630,000 | ¥470K | 25.5% |
| Go | ¥48,000 | ¥35K | 26.9% |
レンタル
| サイズ | 5日間 | 1ヶ月 |
|---|---|---|
| 65インチ | ¥1,000,000 | ¥3,500,000 |
| 32インチ | ¥500,000 | ¥1,250,000 |
| 27インチ | ¥250,000 | ¥625,000 |
| 16インチ | ¥100,000 | ¥200,000 |
FY2025 実績データ
売上実績
| 区分 | 予算 | 見通し | 達成率 |
|---|---|---|---|
| サービス提供 | ¥6.0M | ¥2.3M | 38.2% |
| 受託開発 | ¥15.0M | ¥10.9M | 73.0% |
| LKG販売 | ¥40.0M | ¥32.0M | 80.0% |
| 合計 | ¥61.0M | ¥45.2M | 74.2% |
LKG 販売が最も達成率が高い一方、サービス提供が最も低い結果でした。
LKG 販売内訳
65インチ: 2台 / 32インチ: 3台 / 27インチ: 1台 / 16インチ: 9台 / Go: 12台(計27台)
ソフトウェア販売実績
- LMV販売:少ない(16インチ 1ライセンス、Go 2ライセンス)
- 保守契約:ゼロ
顧客の特徴として、技術力を持った研究機関・大学が中心であり、LMVや保守サービスには興味を示しませんでした。
展示会 ROI
| 展示会 | 経費 | 来客 | 後日デモ | 成約 |
|---|---|---|---|---|
| コンテンツ東京 | ¥3,336K | 419名 | 19件 | 4件(¥7,912K) |
| ITトレンドEXPO | ¥48K | 61名 | 1件 | 0件 |
| XRKaigi | ¥921K | 41名 | 3件 | 0件 |
| TOKYO DIGICONX | ¥3,336K | 45名 | 1件 | 0件 |
コンテンツ東京だけが ROI プラス。他は来客数・成約ともに厳しい結果でした。
フェーズ別施策
Phase 1:即実行(リスクゼロ施策)
| 施策 | コスト | 効果 |
|---|---|---|
| 3DViewer Go版を App Store 無料公開 | ほぼゼロ | 眠っている Go オーナーの活性化 |
| 既存顧客にアプリリリースを案内 | ゼロ | アップセルのきっかけ |
| Viewer ライセンスの提案開始 | ゼロ | 保守ゼロ問題の構造的解決 |
| レンタル体系の正式化・HP掲載 | ゼロ | 問い合わせベースの受注体制 |
| AM3D変換を Windows版 Viewer に統合 | 開発工数 | 既存LKG販売に付加価値 |
Phase 2:SaaS 基盤構築
| 施策 | コスト | 効果 |
|---|---|---|
| AM3D Cloud サブスク開始 | Modal運用費(月¥3-5万) | 従量課金収益の立ち上げ |
| 16/27向け Viewer 有料ライセンス販売 | ライセンス認証実装 | ストック収益の本格化 |
| 独自ライセンス認証(QRコード方式) | 開発工数 | Apple 30%回避 |
| iPad版 AM3D SBS 再生プレイヤー開発 | 開発工数 | モバイル変換→表示体験 |
Phase 3:拡大
| 施策 | コスト | 効果 |
|---|---|---|
| Go EC サイト立ち上げ | EC構築・運営 | 個人向けハード販売チャネル |
| AM3D iPad版 App Store 公開 | 開発工数 | C向けSaaS拡大 |
| 法人向けパッケージ販売 | 営業体制 | ハード+ソフト+変換+保守 一括提案 |
3年間の収益シミュレーション
| 項目 | 1年目 | 2年目 | 3年目 |
|---|---|---|---|
| 【収益】 | |||
| LKGハード販売 | ¥22.5M | ¥25.0M | ¥28.0M |
| 3DViewer ライセンス(C向け) | ¥0.4M | ¥1.2M | ¥2.5M |
| 3DViewer ライセンス(法人) | ¥1.5M | ¥3.0M | ¥5.0M |
| AM3D サブスク(C向け) | ¥0.4M | ¥2.0M | ¥5.0M |
| AM3D サブスク(法人) | ¥0.6M | ¥3.0M | ¥8.0M |
| レンタル + コンテンツ代行 | ¥4.2M | ¥5.0M | ¥6.0M |
| 受託開発 | ¥8.0M | ¥6.0M | ¥5.0M |
| 売上合計 | ¥37.6M | ¥45.2M | ¥59.5M |
| 【コスト】 | |||
| ハード仕入原価 | ▲¥14.5M | ▲¥16.0M | ▲¥18.0M |
| 人件費(按分) | ▲¥15.0M | ▲¥17.0M | ▲¥18.0M |
| Modal + インフラ | ▲¥0.5M | ▲¥1.5M | ▲¥3.0M |
| その他(EC, 決済等) | ▲¥1.5M | ▲¥2.0M | ▲¥2.5M |
| コスト合計 | ▲¥31.5M | ▲¥36.5M | ▲¥41.5M |
| 営業利益 | ¥6.1M | ¥8.7M | ¥18.0M |
ソフト・サービス収益(ハード除く)は 1年目 ¥15.1M → 3年目 ¥31.5M と加速度的に積み上がり、受託開発比率は年々下がって自社製品収益にシフトする計画です。
判断のポイント
Phase 1 のリスク評価
- コスト: ほぼゼロ(既にあるものを公開・案内するだけ)
- リスク: ゼロ(無料なのでクレームもない)
- 見返り: 眠っている Go オーナーの「使う理由」ができる
- 副次効果: App Store 上の存在感、DL数が KPI になる
「やってダメだった」なら縮小判断がしやすい。「やらずに判断」はできない。
半年後に「ストック収益が立ち始めているか」で次のPhaseに進むか判断します。
注意すべきリスク
- LKG というハード自体がニッチ。Looking Glass Factory 社の経営に依存
- 「技術力のある顧客がソフトに興味がない」という FY2025 の事実(LMV/保守ゼロ)
- AM3D の品質限界(汎用映像は立体にならない)
- 展示会 ROI の偏り(コンテンツ東京以外はほぼ成約ゼロ)
深度推定技術の HLD 転用
この技術で HLD(ホログラフィックライトディレクション)映像制作の影や光を算出するのに使える可能性があり、LKG 事業の射程を超えた戦略的価値として別途検討に値します。
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Authors: 井釜信也 / 山本颯一郎 | Source: 0226:AM3D・LKG 3DViewer 事業計画 AI Enhanced: Claude — 2026-03-06